2月の仏事、涅槃会(ねはんえ)の詳しい時期や歴史とは

涅槃会(ねはんえ)とは
涅槃会では、お釈迦様の入滅のとき(命日)が描かれた「涅槃図」を開き、お釈迦様をしのんだ法要が取り行われます。とくに奈良にある興福寺の涅槃会は750年頃から実施されていて、古くからの伝統がある法要として有名です。
涅槃会の時期
ただし、旧暦の2月は現在の3月にあたるため、寺院によっては旧暦を取り入れて3月15日に涅槃会を行うところもあります。
涅槃会の歴史
その後、この涅槃の地クシナガラは聖地のひとつとなり、信者が巡礼に訪れる場所となっています。また、お釈迦様の涅槃の様子は多くの芸術家らによって描かれたため、たくさんの芸術的な涅槃図が現在でも残されています。
涅槃図
涅槃図は、お釈迦様の涅槃のときを描いた図のことです。お釈迦様が頭を北に向け、心臓のある左側を上にし、西を向いて横たわっている様子が描かれています。お釈迦様のその寝姿から、亡くなったときに故人を「北枕」で寝かせることになったといわれ、西には、「西方浄土」があるのだともいわれています。
涅槃図では、お釈迦様の周りに多くの弟子や動物たちが集まって悲しみにくれています。その外側にはインドのさまざまな宗教の神も集まり、お釈迦様の亡くなったことを悲しみます。お釈迦様の周囲に生えている沙羅双樹の木は白い花を咲かせて悲しい気持ちを表すなど、あらゆる表現によって入滅の悲しみが伝わってきます。
京都市の泉桶寺が所蔵している涅槃図は、縦約16m、横約8mもある、日本で一番大きい図です。寺院の壁の高さよりも長い涅槃図のため、コの字に曲げたまま一般公開することで有名です。
また、東福寺の涅槃図も広く知られています。縦約12m、横約6mの大型涅槃図で、繊細かつ鮮やかな色彩が美しいと、その芸術性の高さから拝観する人々の人気を集めています。
涅槃会の内容は?
涅槃会には誰でも参拝が可能で、甘酒が振る舞われるところもあります。
まとめ
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