仏壇の産地

仏壇の産地とは、伝統工芸品としての高級仏壇を作っている地域です。
日本で仏壇が普及しはじめたのは江戸時代頃で、全国各地で仏壇が作られるようになりました。
ここでは全国の仏壇の産地について見ていきましょう。
日本で仏壇が普及しはじめたのは江戸時代頃で、全国各地で仏壇が作られるようになりました。
ここでは全国の仏壇の産地について見ていきましょう。
仏壇の産地をご紹介
仏壇は本尊様やご先祖様を祀るための道具であると同時に伝統工芸品でもあります。
特徴ある仏壇を作っている地域では、仏壇作りの歴史も深いです。
特徴ある仏壇を作っている地域では、仏壇作りの歴史も深いです。
小樽仏壇
小樽市では明治20年代に仏壇の製造が始まりました。
約130年の歴史があります。
当時の小樽は新潟出身者が多く、小樽仏壇は新潟・白根仏壇に近い特徴があります。
約130年の歴史があります。
当時の小樽は新潟出身者が多く、小樽仏壇は新潟・白根仏壇に近い特徴があります。
秋田仏壇
秋田県湯沢市川連やその周辺地域で昭和30年代後半から作られている仏壇です。
川連漆器と深い関わりがあり、漆器作りで必要となる塗りや沈金、加飾などの技術を仏壇作りにも活かしています。
[vc_custom_heading text=”山形仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]川連漆器と深い関わりがあり、漆器作りで必要となる塗りや沈金、加飾などの技術を仏壇作りにも活かしています。
山形では江戸時代中期に仏壇の製造が始まりました。
木地全面に木目板を張っていて、木目を出した塗りが特徴です。
ケヤキやセンなどを使用していて、天然素材の温かみを感じさせてくれます。
木地全面に木目板を張っていて、木目を出した塗りが特徴です。
ケヤキやセンなどを使用していて、天然素材の温かみを感じさせてくれます。
[vc_custom_heading text=”新潟・白根仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]
新潟県白根市で江戸時代中期頃から作られている仏壇です。
300年以上の歴史があります。
宮殿に平桝形という技術を用いているのが大きな特徴です。
300年以上の歴史があります。
宮殿に平桝形という技術を用いているのが大きな特徴です。
[vc_custom_heading text=”三条仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]
新潟県の三条市や燕市周辺地域で作られている仏壇です。
洋食器の製造が盛んな地域でもあり、仏壇の金具作りにも食器作りの技術が活かされています。
[vc_custom_heading text=”長岡仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]洋食器の製造が盛んな地域でもあり、仏壇の金具作りにも食器作りの技術が活かされています。
新潟県長岡市と小千谷市、十日町市辺りの地域で江戸時代前期から製造されている金仏壇です。
国産の天然漆やケヤキなどを使用した美しい木目と、三屋根作りという宮殿の屋根の形が特徴です。
国産の天然漆やケヤキなどを使用した美しい木目と、三屋根作りという宮殿の屋根の形が特徴です。
小千谷仏壇
新潟県小千谷市で製造されているケヤキの木を使用した仏壇です。分類上は長岡仏壇に含めることもありますが、金仏壇とケヤキ仏壇の折衷なのが特徴です。
高岡仏壇
高岡仏壇は富山県高岡市で製造されている仏壇で、その歴史は長く1600年前後に始まったとされています。
イチョウやクサマキなどの木を使用し、接着剤を使わないのが特徴です。
イチョウやクサマキなどの木を使用し、接着剤を使わないのが特徴です。
城端仏壇
城端仏壇は富山県城端町で製造されている金仏壇で、板段の朱塗りが大きな特徴です。
城端町にある城端塗という漆工芸の技術を仏壇作りに活かしています。
[vc_custom_heading text=”七尾仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]城端町にある城端塗という漆工芸の技術を仏壇作りに活かしています。
七尾仏壇は石川県七尾市で製造されている金仏壇です。
七尾市周辺の地域は江戸時代以前から漆塗りや金箔加工などの工芸文化が盛んでした。
七尾仏壇にはその技術が活かされており、華やかな装飾が特徴です。
[vc_custom_heading text=”金沢仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]七尾市周辺の地域は江戸時代以前から漆塗りや金箔加工などの工芸文化が盛んでした。
七尾仏壇にはその技術が活かされており、華やかな装飾が特徴です。
金沢仏壇は石川県金沢市で作られている金仏壇で、使用している金箔の99パーセントは金沢産です。
蒔絵を所々に施しているのが大きな特徴です。
蒔絵を所々に施しているのが大きな特徴です。
【関連記事】金沢仏壇は豪華絢爛!石川県の伝統技術の結晶
美川仏壇
美川仏壇は石川県美川町で室町時代から作られている仏壇で、非常に長い歴史があります。
合板や吹きつけの塗料を使用せず、すべて職人が手造りしています。
合板や吹きつけの塗料を使用せず、すべて職人が手造りしています。
福井仏壇
福井市周辺で製造されている仏壇は金虫喰研ぎや錆盛蒔絵など技術を用いているのが特徴です。
やや大きめで外見的には豪華に見えるものが多いです。
やや大きめで外見的には豪華に見えるものが多いです。
三国仏壇
福井県三国町では4尺仏壇という大型の仏壇が作られています。
大戸裏に蒔絵があり、障子がないのが特徴です。
[vc_custom_heading text=”飯山仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]大戸裏に蒔絵があり、障子がないのが特徴です。
飯山仏壇は長野県飯山市で江戸時代前期から作られている金仏壇です。
長い歴史を持ち、部品から組み立てまでほとんど手作業で行われています。
長い歴史を持ち、部品から組み立てまでほとんど手作業で行われています。
【関連記事】飯山仏壇の起源とは?長野で塗仏壇が発展した理由
郡上仏壇
郡上踊りで有名な岐阜県郡上市やその周辺地域で作られている金仏壇です。
内側に大きな竜彫りがあります。
内側に大きな竜彫りがあります。
[vc_custom_heading text=”名古屋仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]
名古屋では各宗派に合った様式の仏壇を製造しています。
もともと仏教信仰が強かった地域で、優秀な職人も多く、仏壇の産地として有名です。
もともと仏教信仰が強かった地域で、優秀な職人も多く、仏壇の産地として有名です。
[vc_custom_heading text=”三河仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]
三河仏壇は愛知県岡崎市近辺の地域で江戸時代中期ごろから作られている金仏壇です。
台が三杯引き出しで低めの台なのが特徴です。
台が三杯引き出しで低めの台なのが特徴です。
【関連記事】三河仏壇とは?愛知生まれの金仏壇の起源と特徴
高田仏壇
三重県の津市や鈴鹿市などの地域で製造されている仏壇です。
浄土真宗高田派総本山の専修寺があることから、仏壇作りが盛んな地域です。
高田仏壇は専修寺を模した作りになっています。
浄土真宗高田派総本山の専修寺があることから、仏壇作りが盛んな地域です。
高田仏壇は専修寺を模した作りになっています。
浜仏壇
滋賀県の米原市や長浜市近辺の地域で作られている仏壇です。
八ツ棟という千鳥破風の屋根が特徴で、非常に華やかな外観をしています。
[vc_custom_heading text=”彦根仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]八ツ棟という千鳥破風の屋根が特徴で、非常に華やかな外観をしています。
滋賀県彦根市やその周辺地域で製造されている金仏壇です。
江戸時代中期にこれまで武器の製造に携わって来た職人が仏壇作りに転向したことが彦根仏壇のはじまりとされています。
光沢の良い国産漆や純度の高い金箔を使用しており、高級感溢れる仏壇です。
江戸時代中期にこれまで武器の製造に携わって来た職人が仏壇作りに転向したことが彦根仏壇のはじまりとされています。
光沢の良い国産漆や純度の高い金箔を使用しており、高級感溢れる仏壇です。
【関連記事】滋賀の彦根仏壇 金仏壇の中でも高級感は随一!
京仏壇
[vc_custom_heading text=”大阪仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]大阪仏壇は大阪市や堺市、その周辺地域で作られている仏壇で、金仏壇と唐木仏壇があります。
大阪では日本に仏教が伝わって間もないころから仏壇作りがはじまり、京仏壇と並んで非常に長い歴史を持ちます。
大阪では日本に仏教が伝わって間もないころから仏壇作りがはじまり、京仏壇と並んで非常に長い歴史を持ちます。
【関連記事】大阪仏壇のルーツや特徴 百済生まれの伝統の歴史
兵庫仏壇
兵庫県加古川市周辺の地域で製造されている仏壇です。
天然の材料を使用し、製造工程のほとんどが手作業です。
江戸時代に京都で修業した職人が技術を持ち帰ったことが兵庫仏壇のはじまりとされています。
天然の材料を使用し、製造工程のほとんどが手作業です。
江戸時代に京都で修業した職人が技術を持ち帰ったことが兵庫仏壇のはじまりとされています。
姫路仏壇
姫路仏壇は兵庫県姫路市周辺の地域で作られる大きめの金仏壇です。
外観が派手で荘厳な雰囲気で高級感があります。
[vc_custom_heading text=”広島仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]外観が派手で荘厳な雰囲気で高級感があります。
広島では江戸時代前期に大阪や京都から職人が仏壇作りの技術を持ち帰ったことがきっかけで、仏壇の製造がはじまりました。
蒔絵と漆塗りにこだわりを持って作られています。
[vc_custom_heading text=”八女福島仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]蒔絵と漆塗りにこだわりを持って作られています。
八女福島仏壇は福岡県八女市周辺地域で製造されている金仏壇です。
八女市は他産地の影響をほとんど受けずに仏壇作りが発達した地域でもあります。
[vc_custom_heading text=”川辺仏壇” font_container=”tag:h3|text_align:left”]八女市は他産地の影響をほとんど受けずに仏壇作りが発達した地域でもあります。
【関連記事】八女福島仏壇の歴史 今も語られる誕生の逸話とは?
鹿児島県川辺町周辺の地域で12世紀ごろから作られている仏壇です。
比較的シンプルな形状をしているのが特徴です。
ガマという独特の様式の仏壇も作っています。
比較的シンプルな形状をしているのが特徴です。
ガマという独特の様式の仏壇も作っています。
関東仏壇
北関東で作られている仏壇でタンスのような形をしています。
床の間に置くのによく合っている形です。
下に付いている引き出しに物をしまうこともできます。
床の間に置くのによく合っている形です。
下に付いている引き出しに物をしまうこともできます。
東京唐木仏壇
江戸時代中期に東京や埼玉周辺の地域で作られはじめた唐木仏壇です。
国産の銘木を使用しており、高級唐木仏壇として有名です。
国産の銘木を使用しており、高級唐木仏壇として有名です。
静岡仏壇
静岡市周辺地域では昭和30年代から仏壇作りが盛んになりました。家具を製造していた技術を仏壇に応用したといわれています。歴史は浅いですが、大衆向けの安価で質の良い唐木仏壇を多く製造しています。
大阪唐木仏壇
大阪で作られている唐木仏壇です。
黒檀や紫檀などの高級素材を使用しており、唐木仏壇独特の木目の美しさが魅力です。
黒檀や紫檀などの高級素材を使用しており、唐木仏壇独特の木目の美しさが魅力です。
徳島仏壇
徳島県は唐木仏壇の生産量が日本一で、黒檀や紫檀を使用した高級唐木仏壇も多く製造しています。
徳島ではもともと家具の製造が盛んで、戦後になってから仏壇作りも発展していきました。
徳島ではもともと家具の製造が盛んで、戦後になってから仏壇作りも発展していきました。
【関連記事】唐木仏壇の代表例とは?主な素材は黒檀や紫檀
まとめ
仏壇は産地によっていろいろな特徴があります。
自分の住んでいる地域から近い産地の仏壇を購入するのもいいですが、特徴を重視して仏壇を選ぶのもいいかもしれません。
自分の住んでいる地域から近い産地の仏壇を購入するのもいいですが、特徴を重視して仏壇を選ぶのもいいかもしれません。

