仏壇の表面仕上げの種類と特長とは?

仏壇の表面仕上げとはどのような種類があるのか、詳しくご存じでしょうか。自身のライフエンディングの一環として仏壇の存在を意識されはじめた方、両親が高齢になってきたためそろそろ仏壇を、とお考えの方などいらっしゃると思います。仏壇は何度も購入するものではないので、わからないことが多いものです。この記事では、仏壇の役割とは何か、仏壇選びの大事な点なども交えながら、仏壇の表面仕上げについて、その種類や特長をご紹介します。

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仏壇はなぜ必要?

我が国では核家族化が進んで、仏壇がないという家庭も少なくありません。また、仏壇を購入したくても狭い住宅では置くスペースがない、と最初からあきらめている方もいらっしゃるでしょう。そんな状況の中ですが、今仏壇の役割が見直されてきています。
仏壇は、仏教の本義からいえば、本尊をまつる場所になります。

また、亡くなった方の位牌があれば、位牌も置かれます。宗派によっては位牌を置かないところもありますが、故人の命日を記した過去帳が置かれているご家庭も多いでしょう。朝晩、あるいは命日に故人の冥福を祈るとともに、今の自分があるのは故人や先祖のおかげであると感謝する場所であり、家族の絆を深める原点となる場所といえます。子どもたちのためにも、仏壇を安置したいものです。

仏壇選びで知っておきたい種類と特長

では仏壇には、どのようなものがあるのでしょうか。
仏壇には、伝統的な工芸技術を駆使した金仏壇と唐木(からき)仏壇があります。これに対して現代の生活様式に合わせた家具調仏壇などもあります。
また仏壇を選ぶ際に、どこに安置するのかも考慮に入れておく必要があるので、仏壇の大きさについても調べておくと安心です。

表面仕上げが豪華-伝統的様式の金仏壇

仏壇の表面仕上げに、黒の漆塗りを施し、金箔を内部に貼ったのが金仏壇です。
金仏壇は、真宗系の宗派で多く使われ、その美しさ、荘厳さは、浄土の世界を表現しているともいわれます。値段も、使われている金箔の質や量、塗られた漆の厚さや細工の巧みさによって変わります。伝統的な金仏壇は、木地師、宮殿(くうでん)師、彫刻師、蒔絵師、金箔押師、漆塗師、錺(かざり)金具師などの職人の技術が結集されています。江戸時代からの歴史を持つ産地が各地にあり、彫刻や蒔絵、塗りなどの技法にそれぞれ特徴があります。現在では表面仕上げに、漆に代わってカシューや化学塗料も使われます。また、金箔は厚さによって、1~3枚掛があり、3枚掛が最も高価です。また、金粉も使われます。使用される木材は、ヒノキ、ケヤキ、杉などのほか、圧縮ボードも使われます。

落ち着いた表面仕上げが魅力-伝統的様式の唐木仏壇

表面仕上げに黒檀や紫檀などの唐木の木目を生かしているのが唐木仏壇で、真宗系以外の宗派で多く使われています。金仏壇に比べて、落ち着いた重厚な風合いが特徴です。使われる材料によって値段が左右されます。東南アジア産の黒檀や紫檀が最もよいとされますが、最近は和木のケヤキ、桑、屋久杉、桜なども使われ、屋久杉を使ったものは最高級品とされます。
唐木仏壇とは言っても、すべてが唐木(銘木)で作られているわけではなく、練りと呼ばれる工法で、表面の見えるところだけに使われています。前面だけに唐木が使われているのが前練り、そのほか2方練り、3方練り、4方練りなどがあり、唐木の使用量とかけられた手間によって値段が変わってきます

インテリアになじむ家具調仏壇

家族構成の変化や団地、マンション住まいの増加など住環境の変化で、都市部を中心に、従来の伝統的な仏壇とは大きく異なる家具調仏壇にも人気が出ています。
都市型仏壇などとも呼ばれる家具調仏壇は、家具に見えるようなモダンでおしゃれなデザインなので、和室でなくてもリビングなどの洋間にも置けるのが特徴です。
種類は、高さが150cm前後の「床置き」、タンスなどの上に置ける「上置き」、絵画のような「壁掛け」などのタイプがあります。材質も、紫檀や黒檀などの高級木材から洋家具に使用される木材、さらには、近年はプラスチック製のものまで出ています。色も黒っぽい落ち着いたものから、白木調や派手な色のもの、部屋のインテリアと調和するタイプなど多くの種類が出揃っています。

サイズで分類-安置場所に適した仏壇を

仏壇をサイズで分類すると、大きいものから、「重ね型仏壇」、「地袋(じぶくろ)付仏間用仏壇」、「上置き仏壇」の3種類があります。
「重ね型仏壇」は、本格的な仏壇様式で、販売されている仏壇の多くはこの様式で、高さ、幅、奥行はさまざまですが、間口半間用が最も一般的です。
「地袋付仏間用仏壇」は、地袋が付いている仏間用で、高さがとれない場所に適しています。
「上置き仏壇」は、仏間がなく、仏壇を置くスペースがとりにくい場合に、家具の上などに置ける大きさになっています。団地や都市型の住宅で利用され、家具調や洋風、現代風のものまであります。
また、戸障子の開き方では、前面が左右の戸障子が2段に折れて開く前開き、仏壇の側面の半分ぐらいまで3段に折れて開く3方開きに分類されます。

まとめ

このように仏壇には多くの種類がありますが、伝統的な仏壇では高価な金箔や唐木が使われ、職人もたくさん関わりますので、金額も高くなります。それに対して、最近は家具調仏壇なども出ています。大事なのは、亡くなられた家族や先祖の冥福を祈って供養していくことです。仏壇を購入の際はご自分の予算と仏壇の安置場所に合ったものを、無理のない範囲で選びましょう。
仏壇選びにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

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