神棚は、自然や物に宿る神々に畏敬の念を込めて祈りを捧げ、家内安全や一族の繁栄を願うために生まれました。神棚の基本的な祀り方やお参りの仕方を紹介します。
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神棚の基礎知識
神棚の隆盛について
神棚は江戸時代初期に庶民の間へと広まったと言われています。現代でも、商売繁盛を願う事務所開きや、家の新築の際に神棚を祀る人は多いです。新しくお祀りを始める時期は年末が一般的です。
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神徒壇(祖霊舎)との違い
神徒壇(祖霊舎)との違いは祀る対象にあります。
- 神棚……崇敬する神社のお札を祀る。
- 神徒壇(祖霊舎)……先祖や故人の霊璽(御霊代)を祀る。
神棚を祀る場所・方角
神棚を祀る際のルールは下記の通りです。
- 清浄な存在である神棚は高い位置に祀る。
- 太陽の光を多く浴びることのできる部屋を選ぶ。
- 南、東、東南の方角を向いてお祀りできるようにする。
- 人が頻繁に出入りする場所や階段下、化粧室近くへの設置は避ける。
マンションや二階建て住宅の場合は、「雲」と書いた紙を天井に貼りましょう。それにより「神棚の上に何もない」状況を設定できます。
お札の納め方
神棚へのお供えには神具・榊・灯篭・神餞を用います。基本的な納め方は下記の通りです。
- 神棚の中央奥に伊勢神宮の神宮大麻(天照皇大神宮)を納める。
- 神棚に向かって右側に氏神様を納める。
- 神棚に向かって左側に崇敬している地域の神社のお札を納める。
※神棚が小さい場合は、一番上に最上位の神宮大麻(天照皇大神宮)が来るようにする。 - 一年間お祀りしたお札は、年末に神社に納めてお焚き上げをする。
- 新年を迎える前に神社から新しいお札を納め受ける。
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お供え物の祀り方
神棚へのお供え物は下記の通りです。
- 神鏡、勾玉、剣の三種の神器
- 榊
- 灯篭
- 神饌
お供え物の手前(神棚の上部)には、しめ縄を張り紙垂を4枚挟みます。お札は神棚の奥に納め入れます。
お参りの仕方
神棚へのお参りの仕方は下記の通りです。
- 毎朝、米・塩・水を神饌として捧げる。
- 榊の水を取り替え、灯篭を灯す。
- 二拝・二拍手・一拝(二度お辞儀→二度拍手→最後に一度おじぎ)をする。※神社や神徒壇(祖霊舎)へのお参りの際も同様
- 神棚への参拝後に神徒壇(祖霊舎)へお参りする。
豆知識場所によっては「二拝・二拍手・二拝」の場合もあります。
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