三河仏壇は、愛知県岡崎市を中心に製造される金仏壇です。三河仏壇の歴史や特徴について紹介します。
三河仏壇の歴史
三河仏壇の起源は、江戸時代の中期。元禄年間(1658~1704年)に、矢作川から得られた松、杉、桧を原料に仏壇が造られたのが始まりとされています。
明治中期以降には、岡崎市だけでなく、幡豆郡や西尾市、刈谷方面にも仏壇製造が広まりました。その後は、三河地方一帯が仏壇の産地として栄えていきました。
三河仏壇の特徴
三河仏壇の特徴は以下の通りです。
- 台は低めの構造で、引出しは三杯になっていること
- 台の前の欄がうねり長押になっていること
- 欄間、中障子に花子彫りが入っていること
- 障子腰に蒔絵板が入っていること
- 胴内に経本が入っていること
- 一帖入、および戸扇式(ギリ仕上)の四帖入があること
- 屋根(宮殿・荘厳)の小長押がうねり型であること
- 台に薄引出しが取り付けられていること
「伝統的工芸品」基準をクリア
伝統証紙は、伝統的な技術・技法・材料で手作業により製造したことを証明する文書です。三河仏壇にはこの「伝統証紙」が貼られています。
伝統的工芸品とは優れた日本の伝統産業を後世へ継承するための基準。経済産業大臣が指定した条件を満たし、産地検査に合格した製品には伝統マーク入りの伝統証紙が貼られます。
三河仏壇に定められた基準
技術・技法
- 「木地」の構造は「ほぞ組み」による組立式にする。
- 長押は「うねりなげし」「かぶとなげし」または「通しなげし」にする。
- 障子は、「腰付花子障子」「通し腰付障子」「花頭障子」または「通し障子」にする。
- 宮殿造りは「肘木桝組み」にする。
- 塗装は精製漆を手塗りする。
- 木目出し塗りには「ろいろ仕上げ」をする。
- 蒔絵、および金箔押しを施す。
材料
- 木地には、ヒノキ、ケヤキ、ヒメコマツ、ホオノキ、イチイ、センノキ、もしくは、これらと同等の材質の素材を使用する。
- 金具には、銅、銅合金、もしくは、これらと同等の材質のものを使用する。
- 漆には天然漆を使用する。
資料・画像提供:三河仏壇振興協同組合
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