仏壇の基礎知識

仏教の信仰や宗派によるお祀りの形を重視される方には伝統型仏壇がおすすめです。伝統型仏壇は、ご本尊・脇侍を安置し、仏具によって荘厳するという本来の形でお祀りする目的に合わせて作られています。浄土真宗では金仏壇が使われることが多く、本願寺派や大谷派、高田派など宗派によって形状や仕様に違いがあります。

お仏壇を置く場所は、和室・洋室・仏間・家具やサイドボードの上など多くの選択肢があります。それに応じて、お仏壇へのお参りの仕方も、床に正座する・椅子に座る・立ってお参りする等の方法があります。仏壇は置く場所やお参りの仕方に合ったものを選びましょう。

唐木仏壇に使われる材料は、東南アジア産の銘木を始め国産銘木、唐木以外の輸入銘木があります。それぞれの名称や特徴について紹介します。

お仏壇の製造は分業で行なわれます。例えば伝統的な金仏壇の場合、木地、塗り、蒔絵、金箔押し、彫刻、錺金具、彩色などの工程があります。1本のお仏壇が出来上がるまでには約3ヶ月を要し、少なくても10人以上の職人が携わります。

庶民がお仏壇をお祀りし、位牌を飾ることが一般的になったのは江戸時代です。仏教と先祖信仰や葬式が強く結びつくようになったのも、江戸時代の宗教政策である檀家制の影響だと言われています。仏壇の起源から現在に至るまでの歴史を紹介します。

葬儀後にはやるべきことがたくさんあり、精神的にも肉体的にもあまり余裕がない状態に陥りがちです。自宅にお仏壇がない場合、一般的には忌明け法要（仏式の場合は49日）までに購入します。一生に何度もないお仏壇選びを慎重に行うために、はじめて仏壇購入をする際に知っておきたい知識を紹介します。

仏壇は後悔のないように、家族全員が納得できるものをしっかりと選びたいものです。とはいえ、葬儀後は香典返しや49日の準備、各種書類手続きなどやるべきことがたくさんあります。仏壇店に行く前に仏壇選びにおいて確認すべき項目を紹介します。

瓔珞（ようらく）とは、仏壇を装飾する仏具です。魔除けの役割をもち、基本的には一対、もしくはそれ以上の数を用います。瓔珞の宗派ごとの種類や意味合い、手入れの方法について紹介します。

打敷（内敷）とは仏壇を荘厳する仏具です。具足を飾る場所に敷きます。すべての宗派で使用しますが、それぞれ形や色、柄が異なります。ご自宅の宗派の打敷を選び、お仏壇のサイズに合わせた寸法のものを探しましょう。

燈篭とは灯供養具の一つです。仏像・位牌を明るく照らし、お仏壇の内部をきらびやかに飾ります。宗派によって使用する燈篭の種類が異なります。真宗以外は隠元燈篭と呼ばれる吊り燈篭を用います。