仏壇の掃除方法 – お手入れの手順・道具と注意点

仏壇に手を合わせることはしても、どのように仏壇の掃除をしたらよいのか分からない、仏壇の掃除はあまりしていないという方は多いのではないでしょうか。

仏壇は、掃除を怠るとホコリをかぶってしまいます。また、長年使用していると、少しずつ汚れが付着してしまうこともあります。

仏教では、掃除をすることは心を磨くための修行とされているので、仏壇の掃除をすることはとても大事な行いであると言えます。ご先祖様に感謝する意味でも、仏壇は定期的に掃除をしてキレイに保っておきたいものです。

この記事では、仏壇の掃除方法について詳しく解説します。

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仏壇を掃除するタイミング/適した時期や頻度は?

仏壇を掃除する頻度に関しては特に決まりはありませんが、普段から小まめに簡単なお手入れをする習慣を身に付けておくことが望ましいです。

「日常的な掃除」とともに、年に数回程度、お正月やお盆・お彼岸などの時期に「本格的な掃除」をすると、仏壇を常にキレイに保つことができます。

日常的な掃除

毎日掃除をするのは大変だと思ってしまう人もいるかもしれませんが、まずは仏壇に手を合わせた際に、軽くホコリを払うところから始めてみるのがおすすめです。毛ハタキでホコリを軽く払う程度であれば、時間もほとんどかかりません。

しっかり掃除をしようと思うと長続きしないので、「日常的な掃除」は負担なく簡単にできる範囲内で小まめに「続ける」ことが大切です。

正月やお盆・お彼岸時期の本格的なお手入れ

1年に数回程度、「本格的な掃除」を行うことで仏壇は長持ちします。

正月やお盆・お彼岸の時期などは、親戚などが集まって仏壇に手を合わせる機会も多くなるでしょう。キレイな状態でお参りができるように、こうした季節の行事に合わせて仏壇の「本格的な掃除」をしたいものです。ご先祖様や故人の命日、誕生日などの節目に合わせて掃除をするのも良いでしょう。

材質による掃除方法の違い

仏壇は大きく分けて唐木製の唐木仏壇と、金箔が塗られた金仏壇に分けられます。

仏壇の材質で掃除の方法は異なりますが、共通して言えることとしては、仏壇はこまめにホコリを払うなど簡単な掃除をすると良いということです。仏壇は仏様やご先祖様をお祀りする祭壇であり、繊細な伝統的工芸品でもあるため、間違った掃除の仕方をしてしまうのは避けたいものです。

以下では、仏壇の材質に合わせた仏壇の正しい掃除方法について紹介します。

唐木仏壇の掃除方法

唐木仏壇」は、黒檀や紫檀などの木目を生かして作った仏壇のことを指し、金仏壇に比べてシンプルな形のものが多いです。材質として使用されている木の種類はさまざまですが、「唐木仏壇」であればどのような木を使っていても掃除方法は大きく変わりません。

「唐木仏壇」の掃除は比較的簡単で、唐木や塗りの部分は柔らかい布で拭き、彫刻などの細かい部分は毛バタキでホコリを払うのが基本です。水拭きをすると木材に水が染みこんでカビが発生しやすくなってしまうので、避けるようにしましょう。そして、最後に乾拭きをして、ワックスを塗ります。普段から小まめにお手入れをしていれば、ホコリもたまりにくくなるでしょう。

取り外し可能な仏具は取り外して、仏壇掃除用の筆でホコリを落とします。真鍮製の仏具は研磨剤などを利用して磨きます。

金仏壇の掃除方法

「金仏壇」は、全体に黒い漆塗りが施され、内部には金箔が張ってある仏壇のことです。「金仏壇」の掃除をする際は、取り扱いに注意が必要です。「金仏壇」は触ってはいけない箇所が多く、普段のお手入れで汚れを落とすのが難しく、特に金箔が貼られている部分などにホコリがたまってしまいがちになります。

むやみに素手で触ると金箔が剥げてしまったり、指紋が付いて取れなくなってしまうこともあります。金具の部分も同様で、塩分に弱く錆びやすいため、直接手で触らないようにしましょう。また、水分で濡らさないように注意を払うことも大切です。濡れた雑巾で拭くと金箔が剥げる原因にもなり、漆が塗られている部分は水拭きすると拭き跡が残ってしまうことがあります。掃除中に触ってしまい汗や皮脂が付いた場合は、柔らかい布で軽く乾拭きをしてください。

金箔が濡れたり剥がれてしまったりすると、金箔の貼り直しのために専門の職人に依頼をしないといけません。修理費用もかかります。そのため、掃除をする際には、金箔や金具の部分を避けながら慎重に行いましょう。金箔の部分は毛バタキでホコリを払うだけにします。

また、漆は水分に弱いため、漆塗りの部分は水拭きはせず柔らかい布などで乾拭きをします。仏像や位牌、扉のサン、細かい細工がしてあるところなどは、先の柔らかい毛筆を使ってホコリを払うようにしましょう。

仏壇が汚れてきたら、専門の職人に頼んで金箔を貼り直し、漆を塗り直してもらうのも良いでしょう。仏壇は、まるで生まれ変わったようにキレイになります。

掃除前の注意点

仏壇の掃除を始めるにあたって、気を付けなければならないことがいくつかあります。以下で説明する内容は、仏壇の状態を良好に保つために必要なことです。

掃除は天気の良い日に行う

仏壇は湿気に弱いです。掃除をする際には、換気のために窓を開けたりしますが、雨の日や湿度の高い日であると湿った空気が室内に入ってきます。

掃除をしている間は、普段は仏具などで隠れている箇所も、外気に触れやすい状態になっているかもしれません。そのため、仏壇の掃除はなるべく晴れていて、湿度の低い日に行うのが望ましいといえます。

足場の安定性を確保する

仏壇が大きめの場合や高い場所に置いている場合には、仏壇の上の方まで手が届かないこともあります。

手が届かない場合は、椅子や踏み台などの上に立って掃除をすることになりますが、この際に足場の安定性はしっかりと確認するようにしましょう。ガタついて不安定な状態で掃除を行うと、椅子や踏み台が倒れてケガをしてしまう危険があります。足場の安全確認を十分にした上で掃除を行いましょ

仏壇・仏具の配置の写真を撮っておく

仏壇の掃除をした後に、取り外した仏具は元の位置に戻しますが、その際に元の配置をはっきり思い出せず困ってしまう人もいらっしゃるでしょう。

そのため、掃除を始める前に、デジカメやスマートフォンなどで仏壇・仏具の現状配置の写真を撮影しておくようにしましょう。そうしておくと、掃除をした後に、写真を見て配置を確認しながら仏具を元の位置に戻すことができます。

掃除道具について

仏壇の掃除で使用する道具には、部屋の掃除などで使用する道具のほか、仏壇・仏具店で取り扱っている仏壇専用の掃除用品もあります。

使う道具は、使い捨ての化学雑巾やティッシュ、綿棒、毛バタキなどがあります。どれもスーパーや100円ショップなどで安く買える道具です。また、いらなくなったTシャツやストッキング、新聞紙などを使用するのも良いでしょう。

仏壇・仏具店で取り扱っている掃除道具は、仏壇掃除用の筆、仏壇クリーム、金属磨き、ロウ取り用のスプレーなどがあります。どれも1,000円以内で購入できるものが多いので、なるべく用意しておきたいものです。

洗剤やアルコールスプレーなどを使用してはいけません。仕上げに乾拭きをしますが、目の粗いタオルは仏壇を傷つけてしまうおそれがあるので、使わないほうが良いでしょう。いらなくなったストッキングか、なるべく柔らかめのタオルを使用するようにしましょう。綿棒などで細かい隙間を掃除する時にも、あまり力を入れすぎないように注意を払うことが必要です。

仏壇の掃除はやり方を間違えてしまうと、掃除前よりも状態が悪くなってしまうので注意が必要です。

掃除の流れ

1.仏壇の掃除をするときには、最初に本尊とご先祖様に対してお祈りをします。黙って掃除を始める のは、本尊やご先祖様に対して失礼にあたるとされています。普段お参りをするときと同じように線香を上げて手を合わせ「これからお仏壇の掃除をさせていただきます」と言いましょう。

2.掃除を始める前にまず、仏壇・仏具の配置の写真を撮影します。それから仏具を取り外していきますが、外した仏具は新聞紙の上などに置いておきましょう。

3.掃除は基本的に上から下に向かって行います。仏壇の上の方にたまっているホコリを落とし、上置きの部分を綺麗にしてから下台部の掃除をします。手が届きにくい部分は毛バタキなどでホコリを払いましょう。無理なく手が届く部分は仏壇掃除用の筆で丁寧にホコリを落としていきます。筆だけで汚れが落ちない箇所は化学雑巾で汚れを取り除きます。

4.細かな隙間にたまっているホコリは仏壇掃除用の筆で優しく撫でるようにして落とします。汚れが取れない場合には、綿棒を使用して落としましょう。

5.仏壇クリームはある程度ホコリを取ってから塗りましょう。いらなくなったTシャツなどの布地に染みこませて塗ると良く塗れます。また、綿棒を使うと、細かな隙間にも仏壇クリームを塗ることができます。

6.仏壇クリームを塗ったら乾拭きをします。乾拭きはいらなくなったストッキングなどを使うと便利です。

7.掃除を終えたら、仏具を元に戻して線香を上げて手を合わせ、ご本尊とご先祖様に掃除が終わったことを報告しましょう。

仏壇の電球の替え方

仏壇のお手入れには、掃除のほか仏壇の電球交換も含まれます。仏壇内部の電球が切れてしまた場合の電球の替え方を説明します。

電球を替える前に確認したいこと

電球が消えてしまった場合、電球を替える前に確認しておきたいポイントがあります。

電球が緩んで装着されていないか

電球がソケットに緩んで装着されていないかを確認しましょう。ソケットに電球がきちんと装着されていないと、電球が点かなくなってしまうことがあります。

電球の電源がコンセントから抜けていないか

電球のコンセントが電源に接続されていなければ、電球が消えてしまいます。何かの拍子にコンセントが外れてしまうこともあり得ますので、コンセントがきちんと接続されていることを確認するようにしましょう。

また、コンセント部分にホコリがたまっていて、接続が悪くなっている可能性もあるので接続部分の状態も確認しましょう。

仏壇の電球の購入場所

電球は、仏壇を購入した仏壇・仏具店で購入するのがスムーズでしょう。古い仏壇の場合、これまで使用していた電球と同じタイプの電球の取り扱いがない場合もあります。その際は、お店の方のアドバイスに従い、仏壇に装着できる電球をお買い求めください。

電球のタイプが明確に分かっている場合は、家電量販店やインターネット通販でも購入することもできます。

電球を買い替える際には、LED電球を使用できる仏壇であれば、長く使用できるLED電球をお選びいただくことをおすすめします。

仏壇の掃除をプロに依頼する方法

自分で仏壇の掃除をするのが不安な場合には、プロに依頼する方法もあります

特に「金仏壇」の場合は、一般の方が掃除をするのは難しいため、プロに依頼した方が安心でしょう。仏壇の掃除をプロに依頼する場合は、ハウスクリーニング業者などではなく仏壇掃除の専門業者や仏壇・仏具店に依頼することになります。

仏壇掃除の費用目安

プロに仏壇の掃除を依頼した場合、通常の掃除であれば5万円~20万円程度の費用が目安となります。仏壇の大きさによって料金が決まっているところが多く、コンパクトサイズの仏壇であれば5~6万円で済みますが、高さが1mを超える通常サイズの仏壇だと12~15万円ほどかかることもあります。

自分で掃除をしただけではなかなか落とせない汚れも落としてもらえるのが業者に頼むメリットなので、数年に1度くらいの頻度でプロの業者に掃除してもらっているご家庭もあるようです。

掃除以外でプロに依頼できることはある?

仏壇掃除の専門業者には、通常の掃除のほかに、洗浄・クリーニング(お洗濯)や金箔の貼り直し、漆の塗り直しなども依頼できます。仏壇を部材やパーツごとに細かく分解して洗浄したりクリーニングしたりすると、通常の仏壇掃除と比べてかなりキレイになります。さらに金箔の貼り直しや漆の塗り直しを行えば新品同様の状態になります。

掃除しやすい仏壇への買い替えを検討!

古風で威厳を感じさせるような作りの仏壇は、複雑に入り組んだ部分が多く掃除が大変です。逆に洋室に合うモダンなデザインの家具調仏壇などの場合、形がシンプルなことが多いので掃除もしやすいでしょう。

仏具を簡単に取り出せる、細かく入り組んだ箇所がない、全体的に凹凸が少なく化学雑巾などで掃除ができる、といった仏壇も増えてきています。そこで、掃除しやすい仏壇へ買い替えを検討する方も出てきています。

仏壇は「いい仏壇」でご紹介している仏壇・仏具店などで購入することができます。仏壇・仏具店で購入する場合は「いい仏壇」の割引クーポンを利用することもできますので、ぜひ、ご利用ください。

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