宗派によっても異なりますが、友人・知人宅でのお仏壇マナーには、おさえておきたい基本的なポイントがいくつかあります。そこで、ここでは友人・知人宅のお仏壇をお参りする際の流れとマナー、訪問するときの服装と香典の表書き、お供え物の有無について紹介します。失礼な振る舞いをしないためにも、友人・知人宅を訪問する前に、一度確認しておきましょう。
知っておきたい友人・知人宅でのお仏壇マナー
のっぴきならない事情があり、友人・知人ご家族のお通夜や葬儀に参列できなかったり、本人が亡くなったことを葬儀の後に知らされたりすることもまれにあります。そのような場合は、葬儀から日を改め、遺族の自宅を訪問して故人の仏壇に手を合わせるのが一般的です。ここでは友人・知人宅での基本的なお仏壇マナーについてご紹介します。
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①自宅に訪問する旨を連絡する
まず、友人・知人に対して、故人や遺族の自宅を直接訪問する旨を電話で伝えます。突然訪問しても留守だったり、相手方の都合が悪かったりする場合もあり失礼にあたるため、訪問する日時を相談して決めましょう。
②訪問当日の流れ
宗派によってお線香やお参りの作法が異なる場合もありますが、ここでは基本的な流れとマナーを確認します。
▼お悔やみの挨拶
まず、玄関に招き入れられた際に、遺族へお悔やみの挨拶を述べます。「この度はご愁傷様でございます」「心からお悔やみ申し上げます」などがありますが、それ以外にも故人との関係性や、遺族を気遣うような言葉を添えられるとよいでしょう。
▼お仏壇でのマナー
自宅にあがったら、「お線香をあげさせてください」と一言断りを入れ、仏壇の前に座ります。
香典やお供え物を持参した場合は、仏壇に静かに置きます。故人のために持参したものを遺族に手渡す行為は失礼にあたるので、自分で直接お供えするのがマナーです。心配であれば「お供え物を持参したのですがどちらに置けばよろしいでしょうか?」と確認をとりましょう。
また、お仏壇に置く際は、持参したお供え物の上に香典がのるようにお供えします。ただし、香典はトラブルになりやすいので、遺族がそばにいる状態でお供えすると配慮があってよいでしょう。
▼仏壇へのお参り
遺影や位牌に目をやり、静かに挨拶します。そして、線香を1本手に持ち、火をつけます。このとき、ろうそくに火がついていなければ、先に自分で火をつけます。次に線香を逆の手で軽くあおいで火を消します。最後に線香を立てて、数珠を持った手を合わせ、宗派に応じて「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などの念仏を唱えながらお参りします。
立てる線香の本数や折り方、唱える念仏は宗派に合わせて選択しますが、基本的に自身の宗派に応じたお参りの仕方で問題ありません。また、まれに焼香が設けられている場合がありますが、その際は焼香を優先して行います。
▼お参りが終わったら
お参りを終えたら仏壇に向かって一礼し、座った状態のまま遺族のほうへ向きを変えてさらに一礼します。その後、遺族と故人の思い出話などをしますが、あまり長居せずにお宅を辞するようにしましょう。
訪問する際の服装マナー
友人・知人宅を訪問する際の服装は、普段着で構いません。ただし、派手な色やデザイン、ジーパンにTシャツなどラフ過ぎる服装は避けましょう。特に、新盆を迎えるお宅や故人が亡くなってまだ日が浅いお宅を訪問する場合は、できるだけ地味な服装で訪問するのがマナーです。
もちろん、葬儀や法要のように喪服や黒のスーツを着用しても問題はありませんが、遺族も私服の可能性が高いため、喪服を着て行くと一人だけ違和感を覚えることがあります。また、アクセサリー類は、なるべく身につけないほうが無難です。
香典を持参する際のマナー
香典を持参する際は、香典袋の表書きに注意しましょう。表書きは四十九日を基準に「御仏前」と「御霊前」を使い分けます。四十九日が終わっている場合は「御仏前」、それ以前であれば「御霊前」を表書きに用います。ただし、宗派によっては言葉の用い方が異なり、亡くなった時点で故人が成仏していると考えられている浄土真宗の場合は、四十九日以前でも「御仏前」を使用します。
事前に相手方の細かい宗派まで把握するのは困難である場合、先述したとおり、四十九日の前後によって表書きを使い分ければ問題ありません。包む金額の目安は、親しい友人・知人であれば5,000~1万円程度、職場の同僚や会社の取引先であれば3,000~5,000円程度が一般的です。
香典以外の持ち物
ご遺族の自宅を訪問する際は、香典のほか、お供え物も持参します。お供え物は必ず持参しなければならないものではありませんが、手ぶらで訪問するよりは遺族も故人もきっと喜んでくれるはずです。
お供え物には菓子折りや和菓子など、なるべく日持ちするものを選びます。故人が生前好きだった食べ物を持参するのも無難です。また、持参する場合は、香典と同様に表書きを書いた熨斗(のし)をつけてお渡します。熨斗の下段に氏名を入れるのも忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、友人・知人宅でのお仏壇マナーについてまとめました。友人・知人宅に訪問するケースは葬儀に参列するよりも少なく、誤ったお仏壇マナーでお参りしてしまう方もいます。服装や香典など、いざというときに困らないためにも、基本的な動作だけでも身につけておきたいものです。お仏壇マナーのほか、葬儀に関するお悩みや葬儀社選びでお困りの方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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