六曜(ろくよう)とは、日本で最も多く用いられている暦注で、主に冠婚葬祭で各種儀式を行う際の縁起担ぎにも使用されています。今回は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口と6種類ある六曜それぞれの意味や読み方のほか、葬儀やお葬式、お通夜の日程として避けた方が良い日についてご紹介します。覚えておきたい葬儀のマナーとして、確認の意味も含めてぜひ一度ご覧ください。
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六曜(ろくよう)とは
六曜は中国で生まれた暦注の一つで、日本でもさまざまな場面で用いられています。暦注とは、簡単にいうと暦上の注意事項のようなもので、古くから吉凶や運勢を占う指針として、主に冠婚葬祭などの儀式と結びつけて使用されています。鎌倉時代に日本に伝来したといわれており、本格的に利用されるようになったのは昭和に入ってからと考えられています。一般的に宗教や神社との関係はないと伝えられていますが、日本においては六曜が慶事や弔辞に影響することも少なくありません。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類が順番に繰り返され、それぞれの言葉の意味合いから縁起を担いだり、行動が制限されたりすることもあります。もちろん宗派によって考え方は異なりますし、近年では六曜がカレンダー上に記載されていないこともあり、物事を決める際に六曜をまったく気にしないという方も増えてきています。しかし、六曜はまだまだ私たち日本人の生活と関わりが深く、最低限知っておきたい知識やマナーも存在するものです。ここでは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の読み方と意味、葬儀やお葬式、お通夜を避けた方が無難な日についてご紹介いたします。
先勝
▼読み方
せんしょう・せんかち・せんがち・さきかち・さきがち
▼意味
「先(さき)んずれば即ち勝つ」
「急げば何事においても良いことがある日」とされており、午前中の行動は吉、午後2時から午後6時までの行動は凶であると考えられています。葬儀やお葬式を行うにあたって、気にしなければならない点は特にありません。しかし、翌日が「友引」になることから、先勝の日のお通夜は避ける場合もあります。
友引
▼読み方
ともびき
▼意味
「凶事に友を引く、禍(か)が友に及ぶ」
「何事も勝敗が付かない日」
良くも悪くも決着が付かない日とされており、朝晩が吉、昼は凶であると考えられています。葬儀に関しては、友を引くという言葉のニュアンスから「友が冥土に引き寄せられる」と考え、友引の日の葬儀やお葬式は避けられるのが一般的です。葬祭会社や火葬場の休業日にあてられていることも多いようです。これには地域性もあり、大阪の火葬場では比較的通常営業されていることが多い傾向にあります。本来、六曜とは仏教と直接関わりがないため、縁起を気にしないのであれば葬儀やお葬式を行っても問題はありません。
先負
▼読み方
せんぶ・せんまけ・さきまけ
▼意味
「先んずれば即ち負け」
先勝とは逆の意味合いがあり、なるべく急用や勝負事は避けた方が良いとされています。午前中は凶、午後からが吉であると考えられています。急用や訴訟、公用などの忌みごとは避けた方が良いといわれていますが、葬儀やお葬式、お通夜を行うにあたって特に気にするべき点はありません。
仏滅
▼読み方
ぶつめつ
▼意味
「仏も滅する(滅亡する)凶日」
六曜において大凶日とされています。婚礼などの祝いごとは避けられる傾向にありますが、葬儀やお葬式、法要などを行うにあたって特に気にするべき点はありません。
また、「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」と解釈されることもあり、新しいことをスタートするのに縁起が良い日ともいわれています。「物滅」という漢字が本来であるといわれ、仏教とは関係がないとする説もあります。
大安
▼読み方
たいあん・だいあん
▼意味
「大いに安し」
六曜において大吉日とされています。結婚式や建前、納車など、慶事を行う際に選ばれる日でもありますが、葬儀やお葬式を行ってもまったくマナー違反ではありません。
赤口
▼読み方
しゃっこう・じゃっこう・せきぐち・あかぐち・しゃっく・じゃっく
▼意味
午前11時から午後1時までの2時間のみが吉とされ、それ以外の時間帯はすべて凶であると考えられています。慶事に関しては一般的に避けられますが、葬儀やお葬式、通夜などの弔辞については行っても問題ありません。また、赤という文字が用いられていることから「火」や「血」が連想されるため、火の元や刃物に気を付けた方が良いともいわれています。
先述したとおり、仏教など宗教とは関係がないとされる六曜ですが、縁起として重んじる方もまだまだいらっしゃいます。冠婚葬祭においては、それぞれの考え方によっては日取りの決め方がトラブルの種となることもありますのでご注意ください。
まとめ
六曜について詳しくご紹介しました。六曜には先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類があり、それぞれに異なる意味があります。六曜の記載がないカレンダーもありますが、日本においてはまだまだ重要視されることが多いものです。冠婚葬祭における儀式を行う際には、避けた方が無難な日もあるので注意しましょう。そのほか葬儀のマナーに関することや、葬儀社選びでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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