長門屋

お城の外観が目印の店舗は「本館」と呼ばれ、こちらには「家具調仏壇」を展示しています。道路を挟んだ向かいの「ショールーム」では、1階～3階にわたって「伝統型仏壇」を展示しています。上置き型、地袋型、台付型と種類を豊富に取り揃え、スタッフ厳選の上質なお仏壇が、合わせて100本ほど展示されています。展示数が多く、実物を比較しながら検討できる点がお客様からも高い評価を得ています。
お仏壇に手を合わせる文化は、日本人が育み、受け継いできた大切な精神文化です。長門屋では、日本の伝統を伝え生かしたいとの思いから、日本の銘木や、職人の技術などを取り入れた国産のお仏壇を中心に取り揃えています。品質の良さはもちろん、より良いサービスを提供するため日々努力されているそうです。

長門屋では、ライフスタイルに合わせたお仏壇のご提案をしてくれます。仏間、床の間、洋室など、設置するお部屋に合わせたお仏壇から、次の世代が引き継ぎやすいお仏壇、棚やタンスの上に置けるコンパクトなお仏壇など、お客様の暮らしに寄り添う、ぴったりのお仏壇探しのお手伝いをしてくれます。価格も幅広く用意されてるので、お気に入りの一品を見つけることが出来そうです。
また、お仏壇のご購入後も、仏具の買い足しや、季節の仏具、お線香選びなど、様々なサポートをしています。お客様との対話を大切にするスタッフが親身に相談に乗ってくれるので、長時間滞在するお客様も多いとのこと。清掃が行き届いた店内の居心地の良さもその理由の一つと言えそうです。「お客様とのご縁を宝とし、末永くお付き合いとお手伝いができれば幸いです。」（長門屋　代表）

長門屋の敷地の奥には庭園が続いています。山形市の中心街にこの緑豊かな庭があることに驚かれる方も少なくありません。庭には、寒河江市慈恩寺の禅定院より受け継いだ、鎌倉時代の阿弥陀如来をおまつりする小さな寺院があります。長門屋初代店主が開き、代々引き継いでいるものです。こちらの阿弥陀如来は県の重要文化財に指定され、遠方より参拝に来てくださる方もいらっしゃる、知る人ぞ知る寺院です。寺院では参拝だけでなく、定期的に写経会も行われています。阿弥陀様に見守っていただきながらの写経は、お客様にも好評です。
庭の更に奥には、リノベーションした蔵があります。この蔵は、寺院所蔵のおひな様展を開催したり、外部の方の演奏会や展示会などに貸し出しされています。最近では、東北芸術工科大学の芸術祭「山形ビエンナーレ2018」の会場の一つとして利用され、芸術や和の文化や伝統を楽しみ、共有する場として活用されているそうです。
取材の最後に、いい仏壇をご覧の皆さんへメッセージをいただきました。「お客様にも寺院をご案内したり、蔵のイベントのご紹介を積極的にしております。お客様にぴったりのお仏壇をご紹介するのはもちろんですが、それだけではなく、祈りの文化や伝統を、現代の生活の中で伝え生かすことこそ、人の心を潤し癒やすのではないかと考えております。どうぞお気軽に長門屋にご来店ください。」（長門屋　代表）