仏壇の彫刻ってどんな種類があるの？選び方についてもご紹介

仏壇とは、故人をしのぶ遺族にとって心の安らぎとなる場所です。ご自宅にご用意する際、故人や家族にとって、どのお仏壇を選べばよいのか分からないとお悩みではないでしょうか。比較的装飾の少ないお仏壇から、飾り彫りがされているものまで、種類は沢山あります。
今回は、お仏壇の彫刻の種類についてご紹介します。故人を安心して迎えられて、ご自宅の雰囲気に合うような飾り彫りのお仏壇をみつけてみませんか。

お仏壇の種類と安置する方位の決め方
お仏壇を買うタイミングと購入費用
仏壇の彫刻　高度な手法であるといわれている籠彫りとはどのようなもの？
仏壇の彫刻　お仏壇を豪華に見せてくれる花鳥彫りとはどのような手法のこと？
仏壇の彫刻　繰り上げ彫りはどこに彫られているの？
仏壇の彫刻　箔彫りはどこに彫られているの？
飾り彫りのあるお仏壇を購入するときの注意点
まとめ

お仏壇の種類と安置する方位の決め方

お仏壇の種類は大きく分けると3つあります。まず1つめは、伝統的な金仏壇。そして、2つめは、伝統と現代の手法が合わさったお仏壇が多く、銘木から造りだされる唐木仏壇。3つめは、宗派に関係なく供養することができる家具調仏壇(モダン仏壇)です。
近年はさまざまな事情から、お仏壇を安置する専用の部屋を用意できない場合も多く、小さくてデザイン性が高いものが人気です。宗派によっても、選ぶお仏壇が変わりますので、故人のご遺志を踏まえ、ご家族やご住職と相談されてから決めるとよいでしょう。

従来、お仏壇を安置する方位や角度は、お仏壇の扉を開いた際に、北向きになることはよくないといわれてきました。しかし、現在では、お仏壇は決められたスペースにしか設置できない場合も多く、お仏壇の方位をご家族で決められる場合が多いようです。その際は、神棚とお仏壇が向かいあうように安置することだけは避け、お仏壇の劣化を防ぐために、直射日光が当たらない場所に安置した方がよいでしょう。

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お仏壇を買うタイミングと購入費用

お仏壇を購入するタイミングは、いつでも問題ありません。お仏壇は仏様をお祀りするためのものだからです。一般的には、故人が亡くなられた後の四十九日の法要の後、お位牌が本位牌になる前までに、お仏壇を用意される方が多いでしょう。
お仏壇の価格は、10万円以下で購入できるものから、なかには70万円以上するお仏壇などもあり、さまざまです。故人やご家族のことを考えて購入するお仏壇なので、ご家族の事情やご自宅の間取りなどを考えて、ご家庭にあった価格のお仏壇をご用意されるとよいのではないでしょうか。

仏壇の彫刻　高度な手法であるといわれている籠彫りとはどのようなもの？

彫刻の手法の1つである籠彫りとは、籠のように内部を透かして、立体的に彫刻をする手法のことです。日本では古くから、寺社などの柱上部の手挟みなどに、飾り彫りとして使用されてきました。籠状に重なりあうような複雑な彫刻が特徴で、まるで幾重にも彫刻が重なっているように見えます。籠彫りは、仏壇には柱の彫刻手法として用いられることがあります。

高度な彫刻手法のため、日本でこの彫刻をできる職人はわずかしかいないといわれています。

仏壇の彫刻　お仏壇を豪華に見せてくれる花鳥彫りとはどのような手法のこと？

花鳥彫りとは、花鳥の模様を彫る彫刻の手法のことです。日本建築の鴨居や長押と天井の間のことを欄間(らんま)といい、通風・採光のために格子や透かし彫りを取り付けられてきました。それと同様に、お仏壇の欄間や障子にも花鳥彫りを施し、お仏壇の豪華さを引き出したものが多くあります。花鳥型の仏具、花鳥彫りの仏具と合わせて使うのがよいでしょう。

仏壇の彫刻　繰り上げ彫りはどこに彫られているの？

仏壇の彫りの手法の1つである繰り上げ彫りは、2本の小柱の間を渡す形で上部に取り付けられる彫刻のことです。中央部分、両脇の3カ所に彫られるのが一般的です。

仏壇の彫刻　箔彫りはどこに彫られているの？

箔彫りは、大柱や須弥壇、来迎柱に彫られる彫刻のことです。天人、雲、花鳥などの木の部品を彫刻します。彫刻後に漆が塗られて金箔で覆うことから、箔彫りとよばれています。

飾り彫りのあるお仏壇を購入するときの注意点

お仏壇は買い替えることはないものですので、購入するときは、飾り彫りが施されている部分に傷はないか、お仏壇に歪みがないかなど、不良品ではないかのチェックを必ずするようにしましょう。お仏壇の扉の開閉がスムーズにできるか、金箔などがはがれているところはないかなども、チェック時の大切なポイントです。
故人をお祀りするためのお仏壇ですので、きちんと確認をしてから安置してもらうようにしましょう。