仏壇とは、信仰する宗派の本尊を安置すると同時に、先祖累代の御霊を祀るための壇です。産地によっては日本の伝統工芸品に指定されるほどの美しい細工が施されますが、その分、メンテナンスにも繊細さが求められます。特に、梅雨の時期は湿度が高い日が続くため、ホコリを放っておくとカビの原因につながります。
では、仏壇にはどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。梅雨時に仏壇をきれいにするメンテナンス方法をご紹介します。
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- 購入する時の注意点とは
- 価格・サイズ・設置例を詳しく
- 我が家にぴったりのお仏壇とは
- お仏具の役割やお飾りの仕方
- ご安置のポイント
- お仏壇Q&A
- お仏壇選びステップガイド
- リビングルームにあうカタログ
梅雨の時期における、仏壇メンテナンスのポイント
仏壇は、主に木を材料として作られます。このため、湿気は仏壇にとって大敵です。
梅雨の時期は、部屋の窓を開けてから仏壇の扉を開けて、風通しを良くする必要があります。できるだけ雨が止んで晴れた日に行うのがポイントです。
しかし、梅雨の時期は晴れる日が少ないうえ、仕事などの都合で、予定していた日にしかメンテナンスができない場合もあります。そんな時は、カビが生えやすい引き出しの中などをタオルで丁寧に乾拭きしたのち、扇風機やエアコンを使って室内の湿気をできるだけ取り除きます。この時、仏壇に直接風が当たらないように、風向きに気をつけましょう。
唐木仏壇をメンテナンスする時に注意したいこととは
仏壇は、仏具や装飾など、細かい細工部分が多くあります。また、仏壇には唐木仏壇と金仏壇がありますが、使われている素材によってメンテナンスの方法は若干変わります。
唐木仏壇の場合は、それほど汚れがひどくなければ、仏壇専用の毛払いを使い、ホコリを落とすのみで問題ありません。取れにくい汚れがある時のみ、固く絞った布(綿やガーゼなどの柔らかい素材のもの)で拭いてから、乾拭きして水気を取り除きます。その際、ろうそくの蝋やホコリ、仏花の残りなどがあれば、同時にきれいにしましょう。特に、こびりついた蝋を取るには、蝋取りスプレーがおすすめです。そのほか、細かい装飾部分は、綿棒で汚れを丁寧に取ります。花瓶の水をこぼしたままにすると傷みの原因になるので、日頃から、こぼしたらすぐに拭き取る習慣をつけておくと良いでしょう。
金仏壇をメンテナンスする時に注意したいこととは
続いて、金仏壇のメンテナンス方法をご紹介します。黒塗りの部分は唐木仏壇とほぼ同様のメンテナンス方法です。仏壇専用の毛払いで上からホコリを落としていき、こびりついた汚れがあれば、固く絞った布で水拭きした後に乾拭きします。しかし、黒塗り部分が漆塗りの場合は、とても水分に弱いため水拭きは厳禁です。シリコンクロス、ガーゼ、綿布などの柔らかい素材の布類を使い、乾拭きして汚れを取り除きましょう。固い素材でできた布類を使うと、漆が剥がれたり、傷がついてしまったりするので注意が必要です。そのため、漆塗りの部分に花瓶の水がこぼれたり、線香の灰やろうそくの蝋が落ちたりしたら、汚れがこびりついてしまう前に、すぐに拭き取るようにしましょう。
金箔の部分は、手で直接触ってしまうと、金箔が剥がれたり、手垢や指紋、汗などがついて取れなくなったりするので、軽くホコリを払うだけにとどめます。奥まった部分や細工の細かい部分などは、書道用の筆が便利です。筆の先をほぐしてから払うと、ホコリが取れやすくなります。布で拭くのも金箔が剥がれてしまう可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。
蝶番(ちょうつがい)や金具の部分は、金属でできているので、塩分に弱く錆びやすい性質をもっています。素手で直接触ると汗がついてしまうので注意しましょう。もし、触れてしまったら、柔らかい布でしっかり乾拭きしてください。
本尊や位牌は、ホコリがたまったら毛筆で軽く払うだけで大丈夫です。ただし、金箔が使われたものも多いため、その場合は、直接手で触れないよう気をつけましょう。
金仏壇は、細かい装飾に金箔が施されているため、メンテナンスには細心の注意が必要です。自身でメンテナンスを行うことに少しでも不安を感じるなら、専門の業者に頼むのも良いでしょう。その場合、一度、仏壇店などに相談することをおすすめします。
仏壇のメンテナンスを行う時に心がけたいこととは
仏壇のメンテナンスを行いきれいに保つことは、ご先祖様への供養と今を生きる私達の心の清掃につながります。宗派によっては、お経を読むことよりも寺院の清掃を大切に考えているところもあるほどです。
メンテナンスには、多少の技術が必要ですが、特に難しくはありません。毎日のホコリ取りを習慣とするだけでも、劣化の抑制につながります。一般的に、仏壇の耐久年数は50年ほどといわれますが、丁寧に扱えば数百年使い続けることもできます。すす抜きや塗り替えを行うだけでも耐久年数は延びるので、一度、検討するのも良いでしょう。
また、メンテナンスをはじめる前と終わった後は、合掌してご先祖様へ報告するようにしましょう。はじめる前に、ご本尊や位牌を仏壇の外に出す必要があるため、その旨をお断りしてからはじめましょう。終わった後も、仏花や線香を新しく供え、再度合掌しましょう。
まとめ
仏壇は、メンテナンス次第で何代にもわたって受け継ぐことができるうえ、ご先祖様と私達をつなぐ役目を果たします。梅雨の時期だけではなく、日頃からこまめに掃除を行い、なるべくホコリや汚れをためないよう心がけましょう。
今まで仏壇を自己流でメンテナンスしていたが不安がある、自分で取れない仏壇の汚れはどうしたら良いか、などの仏壇のメンテナンスに関するお悩みがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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