長岡仏壇とは、主に新潟県長岡市、小千谷市、十日町市で製造される仏壇の総称です。長岡仏壇の特徴や発展の経緯を紹介します。
長岡仏壇の歴史
起源は17世紀頃。長岡藩内の寺院や社殿を手掛ける宮大工や仏師、彫刻師などが、雪深い冬に行う内職として長岡仏壇の製造を始めました。
後に長岡藩によって浄土真宗が保護されたことで、庶民の間にも仏壇文化が浸透しました。結果として、19世紀前半には長岡仏壇の製造が産業として発展を遂げたのです。
長岡仏壇の特徴
長岡仏壇は耐久性に優れ、世代を越えて受け継がれています。頑丈さの理由は、台座と主体が分かれる組立方式にあります。木目の美しい素材(国産の天然漆やケヤキなど)を使用していることや、宮殿の屋根が「三屋根作り」であることも同仏壇の大きな特徴です。
製造過程は「木地」「彫刻」「金具」「塗り・箔押し」「蒔絵」の5部門(6工程)に分かれ、それぞれを専門の職人が担当しています。
「伝統的工芸品」基準をクリア
長岡仏壇は、1980年(昭和55年)10月16日に経済産業大臣より「伝統的工芸品」の指定を受けました。厳選した素材を使い、伝統的技法を用いて手作りで製造される長岡仏壇。「伝統証紙」のほか、組合独自の「組合指定証紙」が貼られ、その品質が保証されています。
伝統的工芸品とは優れた日本の伝統産業を後世へ継承するための基準。経済産業大臣が指定した条件を満たし、産地検査に合格した製品には伝統マーク入りの伝統証紙が貼られます。
長岡仏壇に定められた基準
- 木地の構造は「ほぞ組み」による組立式にする。
- 立体感、透け感を意識した彫刻を施す。
- 漆は手塗りする。
- 木目出し塗りは、つやを抑える「ろいろ仕上げ」にする。
- 蒔絵は「漆盛蒔絵」にする。
- 金箔は「艶出し押し」「艶消し押し」にする。
- 漆には天然漆を使用する。
- 木地には、ケヤキ、ヒメコマツ、ヒバ、ホオ、ヒノキなどの素材を使用する。
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