花立(はなた)て・花瓶とは、お仏壇用の花器を呼びます。あらゆる仏具の中でも使用頻度が多い仏具の一つで、常花や生花を供える花供養の際に一対ずつ使用します。
花立てとは
花立てとは、常花(じょうか)や生花を供える際に使用する花器を指しています。花立ての素材は手入れが楽で変色しにくいアルミ製や真鍮製、ステンレス製、純金製、純銀製などの金属性が多く使用されており、仏壇店では常花とセットで販売されていることもあります。
直径約6cm~35cmと幅広くサイズがあるため、お仏壇の大きさやタイプによってサイズや色、デザインなどのバランスを見て選ぶとよいでしょう。
三具足・五具足
お仏壇に荘厳する中でも最も基本的な仏具を合わせた総称です。具体的には、香炉にロウソク立てと花立てを一対ずつ祀る形式を「五具足」と呼び、香炉、ロウソク立て、花立てともに一つずつ祀る形式を「三具足」といいます。
それぞれの仏具は香供養、花供養、灯供養のために使われる大切な仏具です。正式な荘厳は「五具足」とされていますが、平常時は「三具足」で荘厳するところが多く、お仏壇の大きさや菩提寺の考え方、地域の慣習により変わってきます。
なお、浄土真宗本願寺派では、「三具足」または「五具足」を前卓に祀り、「四具足」と呼ばれる一対の華瓶(けびょう)、火舎(かしゃ)、ロウソク立ての4点を本尊に近い上卓(うわじょく)に用いる「四具足」が正式とされています。
仏教界における花の重要性
花は世界的に故人を偲ぶ、ご供養の心を表す大切な供養具であり、私たちの心にうるおいを与えてくれる存在です。「仏花」、「枕花」、「供花」、「弔花」など、日本では大切な方のために花を手向ける多くの風習が残っています。お仏壇内部を飾る荘厳具によく見られる蓮の花は、その中でも特別な意味を持っています。
泥に根をはり、美しく咲くその姿は、泥のような欲にまじった厳しい現世でも清らかに輝く仏の智慧、そして極楽浄土そのものとして崇拝されてきました。
お仏壇に供える生花の中で最も頻度が多い菊もまた、蓮のように大きな意味が込められています。菊は古来より邪気を払うとされ、平安時代では菊の花を浮かべた菊酒や菊の花を飾って長寿を願う宮中行事が行われました。
そのような風習が浸透し、お仏壇に欠かせない生花として、菊は今日も日本国内で広く栽培されています。また、ほかの花よりもお仏壇や墓石に飾ってから長くもつということも、生花として選ばれる理由のひとつかもしれません。
お仏壇に祀る花選び
仏花の種類
仏花を買い求める際は両脇にある一対の花立てに供えるため、花束は1束ではなく2束買い求めるとよいでしょう。花の種類は菊を中心として、香りがきつすぎずもちがよいもの、花弁がバラバラと落ちない花を選びます。
香りが強いバラや棘のあるアザミなどは避け、夏であればりんどう、春はアイリス、といった旬の花を合わせることはおすすめです。
しかし、仏花はあくまで供える方の気持ちが優先ですので、故人の好きだった花を選ぶことも気持ちが伝わる温かなご供養です。細かな決まりごとよりもその方の気持ち、そしてご遺族の気持ちを汲んで選びましょう。
お盆の時期にはホウズキやミソハギを供えるご家庭が多いことと思います。悩んだ場合には、「仏花用」として売られているセットの生花がおすすめです。仏花用の花は全体の形がひし形に整えられており、本数は3本、5本、7本と奇数になるように作られています。
より手軽に仏花を飾るには?
生花の場合は水の交換や日々のお手入れが大変ですが、最近では造花やプリザーブドフラワーで作られた仏花も登場しています。
お足の悪いお客様のために、注文を受けた仏花を自宅まで届けてくれる仏壇店や、インターネットショップで仏花の販売を行っている店舗も増えていますので、困りごとがありましたら、これらのサポートをぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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