仏壇に供えるお菓子について

仏壇のお供え物の定番は?
「五供」の中でも特に頻繁に変える必要があるのが浄水と飲食で、飲食のお供え物は仏飯、お餅、お菓子、果物の順に重んじられます。飲食のお供え物の中でも、賞味期限が長いお菓子のお供え物にはどんなものがあるのでしょうか。
お供え物のお菓子ってどんなものが適している?
よくお供えされるお菓子として次のようなものがあります。
・落雁
・最中
・生菓子
・羊かん、ゼリー
・おはぎ
・ビスケット、クッキー
洋菓子であれば、さまざまな種類のものを組み合わせてお供えができるものが多いという特徴があります。特に、コンパクトな仏壇にも無理なくお供えできるクッキーやビスケット、ゼリーなどが重宝されます。また、甘いものだけでなくお煎餅やあられなどの塩気のあるお菓子もお供え物として人気があります。
また故人が好きだったお菓子があれば、それを選んでお供えするのもいいでしょう。
お菓子のお供え方は?
仏具や仏壇が汚れないように、半紙や白い紙を一枚挟んだ上にお菓子を置くとよいでしょう。また、お供え物はご先祖様の食事ではなく、ご先祖様に対する感謝を伝えるための供物なので、包装をとる必要はありません。
お供え物なのに食べてもいいの?
そもそも、お供え物というのはご先祖様へのご飯ではなく、ご先祖様のおかげで今日も飢えることなく過ごせていることについて感謝を伝えるための供物です。つまり、ご先祖様にお供えをして感謝を伝え、その後で仏様の力が宿った「お下がり」をいただくというありがたい意味合いがあります。そのため、できるだけ食べるのが好ましいとされています。
お菓子を贈るときはどうすればいいの?
まず、お菓子を選ぶ際には、賞味期限が短すぎないか、常温保存ができるものかどうかといった点を確認します。特に、相手の家族構成によっては賞味期限の短いお菓子を大量に贈っても困らせてしまう場合があるので、ゼリーなど賞味期限が比較的長く、個別に食べられるものを選ぶとよいでしょう。
また、49日以前と以後でかけるのしの種類が変わってくるため、お菓子にかける「のし」の種類には注意が必要です。四十九日法要以前ののしは、白と黒の結び切りがプリントされているものを使用しますが、それ以後は白と黒、または双銀の結び切りがプリントされているものを使います。購入の際に、49日を過ぎているかどうかを伝えると正しいのしをつけてくれます。
また、お菓子を持っていくときは慶弔時用の紙袋の用意があるかどうかも尋ねておくとよいでしょう。紙袋に決まりがあるわけではありませんが、購入先で用意してもらえるものを利用すれば間違いがありません。また、慶弔時用の紙袋がなかったとしても先方に失礼のない形であれば問題ありません。余裕があれば風呂敷に包んで持っていくのもよいでしょう。
仏壇へのお供えが終わったら、紙袋や風呂敷は小さく折りたたんで持ち帰ります。

