仏壇の花瓶について

今回はこの仏壇に置く花瓶についてご説明いたします。どのような種類の花瓶があるのか、素材や色味について、また、お供えする仏花の飾り方、マナーなどについてもご紹介します。
仏壇と花瓶
なぜお花を供えるのか?
「瑞応経」というお経にも、お釈迦様が悟りを開く前世に、燃燈仏という仏様にお花を供えたことが書かれています。
故人への思い、仏様への感謝などをあらわすために、人々は昔からお寺やお墓、そして、仏壇にお花を供えてきたのです。
花瓶は三具足
この三具足とは、燭台・香炉・花瓶となっています。このことからも花瓶は仏教にとっていかに重要なものであるかが分かります。
花瓶の種類について
花瓶の素材
それぞれに特性があり、素材によって価格も違ってきます。
プラスチックの場合、非常に低価格であるという特徴がありますが、高級感には乏しくなります。ただし、プラスチックでもさまざまな原料がありますので、一概にプラスチックだからと言って見栄えが悪くなるとは限りません。
アルミ製は耐久性が非常に優れています。デザイン性の高いものも多く、どちらかと言えば、質感を出したシンプルなデザインのものが多いようです。ほかの金属に比べて軽量であるという利点もあります。
陶器製の花瓶はもっともポピュラーだと言えます。それだけに価格的にも品質的にも幅が広いのが特徴です。有田や信楽、九谷などの陶器名産地で製作された高級品から、100円ショップで買える量産品まであります。予算に合わせて自分の好みのものを買い求めることができる素材とも考えられます。
花瓶の色味
色味に関しては、どのような色もあると言っても過言ではありません。モダンな仏壇に合わせるのであれば、自分の好きな色が選択できます。しかし、伝統的な仏壇の場合は、奇抜な色のものは避けたほうがよいでしょう。紫壇、黒壇、金糸などの昔から使用されている様式のものが合います。
仏壇の配置による花瓶の数
一つ置きと二つ置きでは、買うときのサイズ感などにも影響がありますので、どちらにするかを決めてから購入することをおすすめします。
仏花の飾り方とルール
飾り方
仏花の種類やルール
そのほかは、あまりこだわりなく、自分の好きなお花を生ければよいとされています。宗派による違いはほとんどありませんし、色についても、四十九日までは赤系を使わなければ、特にルールはありません。
現在では生花ではなく、水分を抜き、長持ちをする特殊処理した「プリザーブドフラワー」も仏花として人気です。
まとめ
その種類は素材や価格、デザイン、色などさまざまなので、自分の好みと予算に合ったものが見つかるはずです。
また、それに飾る仏花は、多少のルールがあるものの、自分のセンスで好きな花を飾ることもできます。
仏壇や仏具でなにか疑問に思うことや、ご相談などがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

