仏壇の木材について

仏壇は何代にもわたって使うことを前提としているので、それに適した銘木が使われるようになりました。しかし、近年では銘木だけでなくさまざまな木材を使用して仏壇が作られるようになりました。
仏壇に使用される木材
モダン仏壇は、洋風なデザインの仏壇のことで、デザインに合わせさまざまな木材を使います。昔から使われている木材のほか、家具などによく使われるクルミ、ホワイトオーク、ウォールナットなどもよく用いられます。
仏壇に使われる銘木
唐木
三大唐木の一つである黒檀はインド南部、インドネシア、スリランカなどが原産で、黒地に木目が美しく浮き出ていて、「木のダイヤモンド」と称される最高級品です。極めて固く、耐久性に優れ、乾燥性がよく虫や菌に侵されにくいのが特徴です。
黒檀と並び高級品である紫檀は、タイ、ベトナム、ラオスなどが原産地です。赤褐色~黒色で縞模様があります。硬質かつ緻密で、腐りにくく耐久性が極めて高いのが特徴です。本紫檀、手違紫檀のほか、ローズウッド、パーロッサなどが紫檀とされています。
近年はあまり見かけなくなりましたが、鉄刀木も三大唐木の一つで、タイ、インド、ミャンマー、インドネシア、アフリカ、中米などの地域が原産地です。濃褐色で独特な美しい柾目の模様が特徴的で、装飾的価値が高い木材です。
そのほかの海外産の銘木
外国産だけでない、仏壇に使われる日本の銘木
芯材として使われる木材
天然合板とは、木材を薄く削った板を木目が交差するように奇数枚接着剤で貼り合わせた板のことです。檜や欅などさまざまな木材を組み合わせています。天然木と比べると色艶に深みがありませんが、比較的安価で、加工しやすく割れや反りに強いので、現在ではほとんどの仏壇で用いられています。
MDFというのは木質繊維板といって、木を繊維状に細かくして熱圧で成型加工したものです。木目がないので、表面に木目をプリントした塩ビシートなどを貼って木目を付けることもあります。構造が均一なので反りに強く加工しやすいので、曲面や彫刻を施すのに向いています。
また、安価なのもメリットの一つです。反面、湿気や衝撃に弱く、耐久性が低いというデメリットもあります。
実は少ない総無垢の仏壇
無垢材は、その木独特の色艶や匂いがよく出るので魅力あふれる素材です。しかし、唐木やの銘木は、近年極めて高価で貴重なものとなっているため、総無垢で作るととても高額になってしまいます。加えて、無垢の木材を加工するには職人の高度な技術が必要とされるので作れる数も限られてしまうのです。
そのため、市場に出ている大半の仏壇は、芯となる木材部分が別の銘木と貼り合わせて作られたものです。
銘木を使う割合が仏壇の価格にも大きく影響します。組み合わせることで価格を抑えた仏壇を作れるようになりました。また、木材の割れや狂いを防ぐといった面からも、芯材に銘木を貼り合わせる作り方は有効です。
まとめ
仏壇の購入・買い替えを考えている方はいい仏壇へご連絡ください。年中無休・通話料無料でご相談を受け付けています。全国の仏壇仏具店の紹介も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

