空き家の仏壇はどうする

仏壇の役割は?
仏壇には、家族の絆を深める役割があります。いろいろな社会情勢や問題がある中で、家族の絆を深めてくれる仏壇は現代の日本家庭にも必要なものであるといえます。
では、家族の絆を深めるとは具体的にどういうことなのでしょうか。忙しい現代社会において、家族全員が揃う機会は貴重になっています。そのような状況で、みんなが揃って仏壇にお参りする機会を作れば、同じ時間を家族で共有することができます。同じ時間に同じことをする機会が増えれば増えるほど、家族の絆も深まります。もし家族がバラバラに仏壇にお参りしたとしても、仏壇にお参りする習慣があれば、ご先祖様の存在を感じ、目上の人を敬う心が自然と育つはずです。
さらに、ご先祖様の存在があって自分たち家族が生きていることを実感する機会になるかもしれません。
仏壇と住宅事情
仏壇を置く場所や方角に悩む方も多いと思いますが、厳密な決まりはありません。それぞれの住宅事情もありますので、清々しい気持ちでお参りができる場所であれば問題ありません。ただし、直射日光が当たる場所は仏壇が傷んでしまいますので避けた方が無難です。
親が亡くなったら実家の仏壇はどうする?
もし可能であれば、先述した上置型仏壇のような小さい仏壇の購入を検討されてはいかがでしょうか。そうすれば位牌などを実家から持ってきて祀ることができます。ご先祖様も管理の行き届かない空き家より、よっぽど安心されるはずです。
空き家に放置された仏壇の対処法
実家に残した古い仏壇を処分する必要があります。それもただ処分すれば済むわけではありません。長い間お世話になった仏壇には、ご先祖様の魂が宿っています。仏壇を処分する際には、魂抜きまたは御霊抜きの供養が必要です。
魂抜きの供養が終われば仏壇は他のものと同様に処分することができます。できれば仏壇仏具店やお寺にお焚きあげを依頼します。ただ昨今はさまざまな理由からお焚きあげは行っていないところもあります。お焚きあげが難しいようであれば、ゴミに出しても構いません。ただ仏壇をゴミに出すのはやはり抵抗を感じる方が多いはずです。できる限り、引き取り先を探すことをおすすめします。

