火消しとは、仏事の際に使用するろうそくの火を消すための仏具です。三具足のひとつ、燭台のろうそくの火を消す際に使うものです。ろうそくの火を口で吹いて消してはいけないことはよく知られているかと思いますが、手で扇いで火を消すのもコツがいるため、誰でも安全に火を消すことができる火消しを準備しておくと便利です。
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ろうそくには、大きく分けて和ろうそくと洋ろうそくがあります。
和ろうそくは植物性の油でできているため、火をつけても煙があまり出ません。洋ろうそくよりも火力が大きく明るいのですが、芯が炭化し残るので芯切という芯を取り除く作業が必要なのが特徴です。
洋ろうそくは石油を原料としていますので、油煙は和ろうそくに比べ多いのですが、芯切の必要は特にありません。
そのほかにも、火をつけずにお供えすることができる花ろうそく、電気でろうそくの炎を模した電気ろうそくなどもあります。
花ろうそくや電気ろうそくなどの火を灯さないろうそくを除けば、和ろうそくも洋ろうそくも倒れると火事の危険性があります。また、ろうそくが燃え尽きるまで火を灯しておく方もいらっしゃるかと思いますが、その場を離れてしまうと火事の危険があるため注意が必要です。5分ほどで火が消えてしまう短いタイプのろうそくなどを用いて、そばを離れるころには火が消してから離れるようにしましょう。
なぜ、ろうそくの火を吹いて消してはいけないのか?
ろうそくの火を口でフッと吹いて消すのはマナー違反です。ろうそくの火というのは煩悩に悩む私たちを照らす仏様の智慧やお慈悲のぬくもりを表すとされています。それに対して私たちは仏教の教えの中で「身口意(しんくい)」の三業という言葉があるように、身体・口・意志という三つの大きな業を抱えた存在です。息でろうそくの火を消してはいけないというのは、そんな不浄な口から吐いた息を仏様の神聖な火にかけるのは不適切という考えからきています。
またこうしたこと以外にも口で吹くとろうそくの蝋が飛び散ったり、煙が余計に出てしまったり、デメリットが多くあります。
一般的には手で扇いで消火する方が多いかと思います。その場合には左右に手をパタパタと扇ぐのではなく、上から下に一振りでサッと消せるとスマートです。指をしっかり閉じると消しやすいのですが、指先がほかのものに当たったりなかなか消えなかったりとコツがいります。ろうそくの火を消すときに火消しを用意しておくと、無用な気遣いをせずに火が消せるので非常に便利です。
火消しの種類
火消しにはいくつかタイプがあります。ろうそくの大きさによって使える火消しが限られることもあります。家庭用のろうそくであればそこまで心配はいりませんが、一度確認してみてください。
かぶせるタイプ
長い柄の先に椀を伏せたような形をしており、燃えている火に上からそっとかぶせます。一般的に火消しというとこの形が多く流通しています。火が燃え続けるのに必要な酸素を遮断することで消火しますので、火種に押し付けるのではなくかぶせてそのまま数秒待つと消火できます。火消しの直径よりろうそくの直径が太いと使えませんのでご注意ください。
うちわ
火を扇いで消すタイプです。「仏扇」「燈明消し」などともよばれる仏事用のうちわで、華やかな絵柄のあるものや、木の素材を生かした無地のものなどさまざまあります。使い方は簡単ですが、強く扇ぐとろうそくの蝋が飛び散ってしまうこともあります。優しく扇ぐようにしてください。
芯つまみ
先が平らなトングのような形をしています。素材は鉄や真鍮などさまざまです。小さいもののほうが場所をとりませんが、あまり柄が短いと火に近く、熱くて危ないので、10cm前後はあった方が安全です。
また、火消しではありませんが和ろうそくの場合は「芯切ばさみ」という仏具も便利です。先述したように和ろうそくは芯が燃え落ちずに残り続けますので、長時間火をつけたままでいると火が大きくなりすぎたり火の形が上に伸びてしまったり、また暗くなってしまったりということがあります。芯切ばさみは火の形を整え、明るさを保つために必要な仏具です。はさみの刃の部分が皿のようになっており、切った芯を落とさずに取り除くことができます。
火消しは、ささやかな心遣い
火消しは仏具の中でも火に関係する道具です。お盆などの季節は帰省したご家族やお客様などがお線香をあげるため、ろうそくに火を灯す機会も多いと思います。ろうそくに慣れた方は上手に手で扇いで消せても、お仏壇が身近にない方の中にはうまく火を消せない方もいらっしゃるかもしれません。
誰でも安全に火を消すことができる火消しを、ひとつ用意しておくとよいでしょう。
まとめ
火消しについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。火消しというのは三具足にこそ入っていませんが、火を扱う仏具です。火事を防ぐためにも火の扱いには注意が必要です。
なお、火消しやろうそくのことだけでなく、仏壇・仏具について一度相談したいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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