リビングにも合う小さいお仏壇 天然無垢材100%の「永久仏壇」が好評

浅草仏壇通りの仏壇屋 滝田商店
浅草仏壇通りの仏壇屋 滝田商店

仏壇店が立ち並ぶ浅草通りの一角で、大正2年に創業した老舗の「滝田商店」(AQ仏壇工房)では、いろいろな仏壇・仏具を取り揃えていますが、同店が独自に造った「永久仏壇」というのも販売しています。
現在で3代目の滝田雅敏社長が「自分が欲しい仏壇を造りたい」という願いから誕生したオリジナル仏壇です。

200年使える仏壇を造った工芸の技

「永久仏壇」は、その名の通り、いつまでも長持ちする仏壇という意味が込められおり、滝田社長によると「200年は使っていただけるだろう」と言います。と言い切るのも、「永久仏壇」は、次のような造りをしているからです。

 1. 総無垢材を使用

現在の仏壇は、高価な仏壇でも、芯材には合板やボード(合成木材)を使用し、その上に黒檀や紫壇などの表面材を貼り付けて造ってあるものがほとんどですが、「永久仏壇」は、芯材に合板やボードなどを使っていません。古くから世界の高級家具に用いられている北米産ウォールナットという木で、樹齢100年の丸太から製材した総無垢材で造っています。「総無垢材は丈夫であるのはもちろん、加工材では味わうことのできない天然素材ならではの温もりと優しさが感じられる」(滝田社長)と言います。

 2. 漆を「スリ漆塗り」

 表面の塗装は、木目の美しさを引き立てる最良の天然塗料と言われる漆を、木の中にスリ込む塗り方をする「スリ漆塗り」技法で4~5回塗り重ねてあります。「スリ込むことによって、天然素材が呼吸をしながら、いつまでも生き続ける」(同)のだそうです。現在の仏壇では、化学塗料が多く用いられていますが、「化学塗料だと木が呼吸するのをふさいでしまいます」(同)。

 3. 分解・組立が可能

ウォールナットの総無垢材は200年は使用でき、質感もあまり変わることはありませんが、塗装は何十年も使えば剥がれ、傷なども気になったりしてきます。しかし、箱状で固定された従来型仏壇では、漆をきれいに塗り直すのは難しく、修理するのも簡単ではありません。そこで、「永久仏壇」は、バラバラに分解・組立ができるようにして、「30~40年に一度、漆を塗り直すことによって、新品時の美しさを維持することができる」(同)ようにしています。

 4. コンパクトサイズ

「永久仏壇」のもう一つの大きな特徴は、小さいことです。現在、4サイズを揃えていますが、一番大きなものでも、高さ87cm×幅63cm×奥行き55cmという大きさです。滝田社長がサイズにもこだわったのは、「現在は、住む場所が変わるから、コンパクトでないと代々使えません。この仏壇は、小さくて材質もいいから、将来子供が別の場所で生活することになっても、持っていかれます」という思いからだそうです

洋室にも和室にも合うコンパクト仏壇

「永久仏壇」は、「総無垢」、「スリ漆塗り」、「分解組立可能」ということを優先して造られた仏壇ですが、天然素材を用いていることから、フローリングにも畳にも合う仏壇となっています。また、宗派も関係ないそうです。

「永久仏壇」を販売し始めたのは約4年前。「それ以前は、お客さんは関東地方だけでしたが、永久仏壇は、ホームページでしかピーアールしていませんが、全国から問い合わせや注文がきています。私と同じように本物の仏壇を探している人が、かなりいることが分かりました」と滝田社長は語っています。

  • 「仏壇は人生を共に歩むパートナー」と語る滝田雅敏社長
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  • 世代を超えて100年使える構造です
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  • 時間の経過と共に風合いが増します
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  • 伝統工芸士が技と経験で仕上げます
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  • お部屋に合わせて4サイズから選べます
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