三愛仏壇PLAZAは現在、埼玉県鶴ヶ島市の「本店」と東京都清瀬市の「東京店」の二店舗を構えていますが、出来るだけお客さんの要望に応えるために、両店ではそれぞれ違った仏壇を展示しています。本店と東京店では、距離的に比較的近いことから、例えば、本店に来られたお客さんが気に入ったものがなければ、東京店から取り寄せるといった対応をしています。
両店を合わせた仏壇の展示台数は約50本ですが、そのうち「都市型」と呼ばれる現代的仏壇の比率が約7割と多く、三愛仏壇PLAZAの大きな特徴の一です。
その理由について、鴨下社長は、「伝統的な仏壇を中心に扱われている仏壇店さんなどを見て思うのですが、銘木を使った貴重な仏壇なのかもしれませんが、店側の押し付けになっている気がして仕方がありません。洋服でも、Tシャツひとつとっても、お客さんは自分の好みや身体に合わせて、似合うだろうと思って買われます。だから、店側も赤、青、黄色などいろいろ揃えているわけです。仏壇も、家の中に持ち込んで安置するものですから、まずはお客さんの好みということを考えなければいけないと思うのです」と言います。
しかし、お客さんの単なる好みだけではなく、仏壇を安置する部屋にふさわしくなければならないというのも鴨下社長の考え。「安置する部屋とアンバランスなものより、マッチしているものの方が空間として落ち着きます。仏壇と対面した時は、本来の意味から言って、心がなごむものでなければいけないと思うのです」。だから、安置する部屋とのコーディネートが重要であり、接客の際には、「仏壇を安置するのは、フローリングの洋室なのか、和室なのか、さらに、リビングなのか、寝室なのかなどを良くお聞きして、それにふさわしい仏壇をお勧めするようにしています」とのこと。
このように、お客さんの好みや、部屋とのコーディネートを重視してきた結果、店舗に展示する仏壇も、都市型が増えてきたのだそうです。
伝統にはこだわらず お客の好みや部屋とのマッチングを重視

三愛仏壇PLAZA (埼玉県鶴ヶ島市/東京都清瀬市)
品揃えはモダンな都市型仏壇が7割
長期メーカー保証付の国産品にこだわる
鴨下社長と新井東京店店長 同店では新感覚の都市型仏壇を中心に扱っている 都市型仏壇の中でも、ニーズの多い上置き型コーナー 鴨下社長の趣味はギター。趣味が同じということで仏壇を買う人も結構いる